育毛剤の効果的な付け方とマッサージの仕方
仕事がら多くの方の育毛剤の付け方を聞いたり、見たりしてきましたが、決して効果的ではない付け方が多いのには驚かされました。
一番多いのが、1日1回しか付けない方です。当然、付けたり付けなかったりの方も多いのが現状ですね。
育毛剤でもAGA治療薬を飲んでもすぐに目に見える効果というのは現れませんので、どうしても飽きてしまうとか面倒になってしまうのは分かりますが、最低でも1日2回朝と夜に塗布することを続けないと効くのか効かないのかの評価はできないと思っておくといいでしょう。
もちろん、塗布の仕方やその後のマッサージ法も大切になりますので、ここでは育毛剤の効果的な付け方とマッサージの仕方について解説します。
ただ、さすがに毎日守るのは大変でしょうが、ただ育毛剤を振りかけていれば良いというものでは効果はでませんので、基本的なことを参考にはげ対策をしていただければ幸いです。
ノズル(噴射口)の種類と特徴
育毛剤の容器もそれぞれ特徴があるのですが、液体が噴射するノズルも異なります。先端が細くなったなノズル、そのまま平らで液の出口穴があるもの。これらが昔は主流でした。
最近はスプレータイプの噴射口が多くなっています。特にジェットスプレー式の強く噴射するタイプが増えてきたようです。ネットで人気のチャップアップやイクオス、ポリピュアEXなどがジェットスプレー式です。
あとは、Deeper3Dやボストンスカルプエッセンス、バイタルウェーブスカルプローションなどはスポイト式です。
リアップやナノアクションDは、ポンプ式で1回分の量だけが貯まるようになっています。
リアップX5プラスは先端を1回下にプッシュすると、1回分の液体がポンプ内に溜まり、頭皮にトントンと軽く押して付けます。
ナノアクションDはポンプ部分をゆっくりと半回転ひねると、1回分の液がポンプ内に溜まります。あとはボタンを押すスプレー式とおなじ噴射になります。12〜3回プッシュすると溜まっていた液がなくなります。
このように育毛剤の液の噴射方法にもそれぞれ違いがありますが、「どれが一番使いやすいのでしょうか?」と言われると、どれでも慣れれば使い勝手は良いのではないかと思います。
先端が細くなったノズル型式を使っていた方が、スプレータイプの育毛剤に変えた場合は、こちらのスプレータイプのほうが付けやすいということはあるようです。
先端が細くなったノズル型式の場合、容器を逆さまにするために、液が垂れやすいという欠点があるのは確かです。そういったことから最近はスプレータイプが、特に力強く噴射するジェットスプレー型が主流になってきているのでしょうね。
ブブカゼロはリニューアル後もノズル型式ですが、保湿力がアップして粘り気がありますので、前髪の生え際に付けても液が垂れることはなくなりました。液が垂れるデメリットがなくなれば、最も頭皮に無駄なく付けやすいのは、このノズル型ではないかと思います。
なお、スプレータイプは何プッシュという目安がありますが、1プッシュする力加減によっても噴射する量が違いますので、使う目安量が分かりづらいというデメリットがあります。
※前述したようにサントリーのナノアクションDは容器の上部を回転することで、1回分の液体が溜まり、その分だけ噴射する特殊なスプレータイプになっています。
スポイトタイプはどうなのでしょう?
昔、ポーラの育毛エッセンスがスポイトタイプでしたので、Deeper3Dやボストンスカルプエッセンス、バイタルウェーブスカルプローションなどのスポイト式を付ける時も違和感はありませんでした。
しかし、初めてこのタイプを付ける人には違和感があるようですね。
これらはキャピキシルだからかどうかは分かりませんが、液体が結構な粘り気がありますので、ノズル式やスプレー型では液が出にくいのかもしれません。
しかし、液の量が測れるので、1回に使う目安が分かりやすいというメリットがあります。
正しい育毛剤の使用方法って?
育毛剤の付け方といっても、「ただ頭皮に付けるだけでいいのでは?」と思っていたりしませんか?
モニターなどでたくさんの方の育毛剤の付け方を見てきましたが、意外にもっちゃんと付けていない人が多いのです。
まず、塗布不足か付けすぎのどちらかになる人が多いようです。
特に先端が細くなったノズル型式の場合、髪の上から振りかけてる方がいます。
スプレー型にしても、髪をかき分けて頭皮に付けなければならないのに、そのまま髪の上に噴射している方はもったいないです。
液体が無駄に多く使ってしまうことになりますし、決められて使用量での塗布なら、塗布不足の可能性もあったりします。
当たり前のことを言いますが、育毛剤は頭皮につけるものです。
その流れで髪につくのは、もちろんOKですが、頭皮だけを付けようとしても、その後指で頭皮全体の液体を馴染ませませてから、マッサージをするので十分髪の毛には付いています。
育毛剤の噴射口は、ノズル式、スプレー式、スポイト式等違いがありますが、できるだけ髪をかき分けて、頭皮に近づけるか、直付けするようにすると、無駄なく、塗布不足にもならないで付けることができます。
噴射口の種類別付け方
それぞれの育毛剤には使い方の説明が書かれていますが、容器の噴射口の種類別に管理人なりの付け方で説明したいと思います。
先端が細くなったノズル型式
ブブカやザ・スカルプ5.0C、マイナチュレ、ペルソナのリキッドタイプがこの型になります。説明書の中には先端を頭皮に付けないようにと書かれていますが、そうすると振りかけるようになってしまうので、適量付けにくくなります。
アロエ育毛液は直づけタイプとして売られていますが、これらノズル式は同じように直付けしてつけたほうが無駄がなくなります。ただしあまり強く頭皮に押し付けないように優しく直づけするようにしましょう。
画像のマイナチュレの説明書きに載ってるように線を引くように付けても良いのですが、管理人的には、まず最も気になるところに、ノズルを頭皮に軽く付けて、直径3cmほどの円を書きながら液を少しづつ出します。
そして、指の腹で軽くなじませます。
続いて、その他の生え際前頭部から頭頂部、渦、後頭部などの薄毛になる部分を9〜10回に分けて付けます。
1回付けて指で馴染ませる。また違う箇所を付けて指で馴染ませるというのを繰り返し、最後に頭皮全体を指の腹を使って染ませます。
最後の馴染ませは、指の腹ではなく、指の根元と手のひら上部あたりで液を伸ばしたほうがやりやすいと思います。
なお、最近はめっきり少なくなりましたが、出口が平らで中心に穴が空いたタイプもあります。
このタイプも上からふりかけると無駄になりますので、直に頭皮に付けていったほうが良いタイプです。
ですが、髪の毛がかなり少ない薄毛はげが進行した人なら合うタイプですが、比較的まだ髪の量がある方には頭皮に行き渡りにくいのがデメリットです。最近ではほとんどなくなりましたね。
スプレー式ミストタイプ
最近一番多いタイプがスプレー式です。
ジェット噴射で勢い良く出るタイプや細かいミストで広がるタイプなどがあります。
スプレー式は頭皮に直付けするには、難しいのと、あまり近づけすぎると頭皮から液がはねて飛んでしまいます。
その育毛剤の出方次第ですが、適宜ハネがあまりないぐらいに頭皮に近づけて付けます。
チャップアップやイクオス、ポリピュアEXはリニューアル後、ジェットスプレー型式になり、圧力が強くなっています。
なお、塗布するたびに、髪をかき分けて頭皮につけやすくします。
5〜10プッシュという説明書きが多いですが、経験上軽くプッシュして15プッシュしたほうが万遍なく付けることができます。
スポイト式
こちらは、キャピキシル配合のDeeper3D、ボストンスカルプエッセンス、バイタルウェーブなどが採用しているスポイト型式。先端のゴム部分を摘んで離すことで1回あたり1mlが吸い上がります。
メモリ付きのものもあり、1回の量が分かりやすいので、無駄がないのがメリットです。
ただ、液の量が少なくなると1回ではなく、数回に分けて吸い上げないといけないのがデメリットですが慣れれば1回の量は感覚で分かります。
ゴム部分を少し押しながら、気になる部分に液体を垂らしながら指の腹で伸ばしていきます。ノズル型式と同じでスポイト式も頭皮に直付けします。
最初はゴム部分を押して液を出す量の調整が分かりづらく、足らないように感じますが、慣れれば1mlで十分に付けることができるようになります。
頭皮マッサージの仕方
育毛剤を付けてすぐにドライヤーで乾かすのはもったいないです。ある程度時間(5分程度)をおいて浸透させないといけません。
その間、2〜3分で良いので、軽くマッサージをすると効果的です。
何故、頭皮マッサージをする必要があるの?
頭蓋骨は年齢とともに少し大きくなり、その分頭皮は張ってきます。
また長年皮膚も重力によって下に引っ張られることでも生え際から頭頂部の皮膚が張ってきます。そのため、血流不足とリンパの流れが悪くなるのです。
血行がよくなるという面もありますが、毛穴を開いたり閉じたりすることで浸透を助ける狙いもあります。
下記の通りする必要はありませんが、基本的な正しいマッサージの仕方です。
なお、美容室で行われているヘッドスパの多くは、頭皮に負担をかけている可能性がありますので気をつけましょう。
こめかみをほぐす
親指でも手のひらでもいいので、両こめかみに当てて、目を吊り上げるように押しながら上げます。
釣り上げた状態でこめかみをグルグル回します。
耳の上〜頭頂部を揉む
耳の上〜頭頂部の向けてグルグル頭皮だけを回しながらもみほぐします。
前頭部〜側頭部を揉む
前髪の生え際〜耳の後ろ〜うなじまで円を描くように頭皮だけを動かします。
首筋を押し上げる
頭の後ろで両手を組んで、両方の親指で首の付根を押します。ここには風池や天柱のツボもありますので、押し付けてみましょう。
首筋のコリがほぐれ、頭部全体の血行促進につながります。
続いて、10本の指でも手のひらでもいいので、後頭部を少しづつずらしながら押していきます。
百会のツボを押す
体全体がリラックスする効果もあります。
指や手のひらで両方の耳の延長線上のある百会のツボを押します。
頭皮の表面を強く擦る事間はNGです。擦るのではなく、頭皮だけを動かすようにします。
慣れないうちは、指の腹でマッサージすると擦ってしまいがちになり、かえって頭皮を傷めたり、髪を引っ張って抜けてしまうことになります。
そのため、指の腹ではなく、両手のひらで頭皮を包み込むように押さえ、こすらないように「頭皮だけを持ち上げては戻すを繰り返すだけ」でもOKです。
持ち上げる方向は、全て百会のツボに向かってやると効果的です。
百会のツボは薄毛・はげ対策に効果的なツボで.、刺激することで女性ホルモンを活性化させると言われています。
※百会は左右の耳を結んだ頭頂部にあります。
正しいシャンプーの仕方で育毛剤の浸透力アップ!
最近の育毛剤はナノ化され、以前よりもはるかに浸透力がアップしました。毛穴の千分の一とか書かれていたりしますよね。
メーカーの言うところなので、本当のところかもしれませんが、実際に言うほど浸透しているのかは私達には分かりません。
このようにナノ化されたとはいえ、肝心の頭皮が浸透しづらい、傷んでいたりトラブルがあっては浸透力は激減してしまうでしょう。
頭皮に優しい成分、無添加無香料を謳う育毛剤がほとんどになりましたが、そうはいっても頭皮環境が悪ければ逆効果になることもあるのです。
成分が多く配合されていれば良いということではないということがその理由です。
あなたが、頭皮にトラブルを抱えているならシャンプーだけでなく、頭皮ケアを中心に配合された育毛剤を併用することも必要といえるでしょう。
シャンプーは、必要な皮脂まで落としすぎず、適度な洗浄力のあるものを選ぶべきです。
洗い方は、ゴシゴシ指で強く洗うのはNG。
指の腹を使って優しくマッサージします。
正しいシャンプー法について
- 髪の毛が長い場合は、ブラッシングして汚れをおとします。
- シャワーでリンシング(すすぎ洗い)をします。
- 1回目のシャワーは頭皮を優しく撫ぜるようにして髪と頭皮の汚れを浮き立たせるようにする程度で洗髪します。
- シャンプーの泡が消える程度まですすぎ洗いをする。
- 2度目のシャンプーは頭皮をこすらず、頭皮だけを動かすようにマッサージしながら丁寧に洗う。できる方は髪様シャンプー法がおすすめです。
- すすぎ洗いは十分に!優しいといっても洗浄剤が入っているので、洗い残しがないように、自分が思ったよりも長めに洗い流す。
- リンスやコンディショナー、トリートメントを付ける場合は頭皮にはなるべくつけないようにして、すすぎ洗いもしっかりとして洗い流す。スカルプDのコンディショナーのような頭皮ケア用の場合は、頭皮につけて軽くマッサージする。
- タオルドライやドライヤーでしっかりと頭皮の水分をとってから育毛剤を付ける。
ここまでがシャンプーの仕方で、毎日の頭皮ケアには大切な方法です。こうすることで頭皮環境を整え維持し、育毛剤の浸透はもちろん、髪の生成しやすい状態になるのです。
なお、シャンプー選びは大切です。基本的にはアミノ酸系ノンシリコンシャンプーが良いのですが、当サイトで薦めているのがチャップアップシャンプーとウーマシャンプーです。特にチャップアップシャンプーは女性にも人気でよく売れています。
女性なら、他にはマイナチュレシャンプーやウーマと同じ馬油配合のリマーユシャンプーがおすすめですね。
結局、育毛剤の効果的な付け方の前段階での頭皮ケア、シャンプーがまずは大切ということも伝えたかったので、シャンプーについても書いてみました。
いくら効果のある育毛剤を使っても、毎日の頭皮ケアがおろそかでは何にもならないということです。